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本プロジェクトは、もり側の林業・木材産業事業者と、まち側の空間クリエイター(デザイナー、プランナー、施主)が、改めて互いの背景を知り、人と人で深くつながることを通して、森を育む空間デザインを共同創造していくプロジェクトです。それにより、サスティナブルな社会の実現に貢献していきます。

乃村工藝社グループが、非住宅分野の木材利用を促進することを目的に、一般社団法人 全国木材組合連合会と連携して推進しています。(令和2年度補正予算林野庁補助事業 2020年10月~2021年3月)

“もり”と“まち”の対話から生まれる空間デザインで
次世代の森を育む

今、日本の人工林(スギ、ヒノキ等)は収穫の時期を迎えています。多くの木材が使われるのを待つ状況にある一方、次世代の森づくりもしなければなりません。そのためには、生産者が何世代もかけて大切に育ててきた木材を価値高く活用し、木を植え育てる循環へとつないでいくことが大切です。

使える木材があるということは、地球温暖化やコロナ禍などさまざまな地球規模の課題に直面する私たちが、木材を使う機会を通じて、森とのサステナブルな関わり方を再び創造していくチャンスでもあります。

そこで、本プロジェクトでは、普段知ることの少ない木材の背景を訪ね、産地の方々と空間クリエイターが、木材利用を巡る課題や魅力、そして持続可能なあり方への共通認識を持つところから始めます。それにより、次世代の森を育むことへフォーカスした共同創造のドラマが生まれることを後押ししていきます。

Program

1/4Visit

もり側の林業・木材産業事業者を、まち側の空間クリエイター(デザイナー、プランナー、施主)が訪ねます。森の立木が、原木、木材、木質空間に姿を変えていく順に、生産、流通、製材現場を巡ります。

今回訪問したのは古くからの三つの産地で、次代に健康な森を受け渡せるように地域一体となって取り組まれている方々です。現地を体験し、産地の方々の想いを聴きながら、どこにどのようにアクセスし何をしていけば木材の価値を高める木づかいができるのか、具体的な手掛かりを探していきます。

Virtual
Tour
launch

バーチャル産地体験の案内人

井上 淳治さん 有限会社創林(飯能)

Matterport、BLK360で撮影した森のバーチャル体験をお楽しみください。
アイコンをクリックすると林業家・井上淳治さんの解説がみられます。
(撮影場所:飯能「井上山林」/撮影:2020年11月中旬)

2/4Voice to Voice

“どうしたら木材を価値高く活かして使うことができるのか?”川上から川下まで立ち位置の異なる私たちが、この問いに対する多様な解を共創していくために。「もりまち産地体験会」を通じた意見交換やインタビュー、アンケート調査によってお互いの声を聴きあうことから始めました。その結果から、“もり”側の想いに対応する“まち”側の想いが感じ取れる部分をダイジェストでご紹介します。

調査の概要

産地体験会実施日

もりまち産地体験会の参加者

計61名
空間デザイナー・プランナー32名
製作・施工業者12名
施主企業17名

産地体験会 もりの声・まちの声

もりまち産地体験会で聞かれたもり側の声とそれに対応するまち側の参加者の声をテーマ別にまとめました。

details
産地体験会後の意識・行動変化

もり側の関係者、まち側の参加者の双方に、産地体験会から1ヶ月後の意識や行動の変化を伺いました。

details

3/4for the Future

「もりまちニーズ調査」から見えてきたそれぞれの立場からみた木材活用への視点。もり側のニーズとまち側が感じた可能性のつながるポイントをもとに、空間デザインにつなげていくためのキーワードを抽出しました。

01.木材の背景を価値にする

木材の提案でサステナブルな事業に貢献 SDGs目標15にもある持続可能な森林経営は喫緊の社会課題。今の日本では木材を活かして使うことが次代の森を育むために必要であること。それをしっかり自覚することで、顧客のサステナブルな事業価値を高めるためにも確信をもって木材を提案できる。

産地の魅力と共に木材をブランディング 実際に訪問すると地域の魅力や林業・木材産業に携わる方々の想いに共感する。木を使って木材産地らしい魅力的な景観にすることが、木材に関心のない方にも訪れる機会をつくる。地域の魅力ごと木材を知ってもらうことが裾野を広げるブランディングになるはず。

産地体験が創造性のきっかけに 知ってほしい産地側の想いに対し、クリエイター側も地域のこと・林業・原木・製材等に興味深々であった。一度の産地体験をきっかけに木材の背景を想像できるようになることが、独自の創造性を育むためにも大切な一歩となる。

case study

02.まるごと一本全てを活用する

原木の歩留まりを高めるという視点 定尺の製材を使うことが歩留まり改善につながることを知っていれば、空間デザインのモジュールとして念頭におくことができる。また製材に詳しい方に相談できる関係性があれば、歩留まりを高める使い方をデザインにフィードバックもできるはず。

立木・原木・無垢材の多様な姿から発想する 産地とのつながりがあれば、立木・原木・無垢材の実物の個性を見てデザインを発想することもできるはず。香りや調湿効果など樹種による見えない性能の違いを活かすデザインもこれからの可能性として考えられる。

個性的な木材や未利用材などの活用 根曲がり部や辺材、樹皮など有機的な存在感ある素材への関心も高い。産地が売りたい製材品とは違うかもしれないが、これらが空間デザインのマテリアルとして活かされることも産地に還元できる価値にできるのではないか。面白い材の掘り出し物情報があったらよい。

case study

03.プロセスからリデザインする

製材所・技術者とのコラボで新しい挑戦を 伝統工法、新しいテクノロジーを用いた加工、染色による色味調整など、様々な技術者とのコラボによるデザインもしてみたい。また製材や乾燥の過程に関わることで木の性質を活かした実験的なデザインをしてみたい。

異なる立場の人たちと新しいサービス・商材を共創 木材利用のサプライチェーンをつなぐ異なる立場の方々の意見を聞き、どうすればより大きく木材の価値を活かせるか、ネックになっている部分を価値に変えるようなサービスや商材を一緒に考えてみたい。

木材調達や加工の相談窓口となるコーディネーターが必要 木を使ってみたいときにまず相談できる方が必要。森を育む木づかいになるように配慮した上で、クリエイターの想いにつきあい木材調達や加工について相談に乗っていただける体制が、もり側にも川中にもあるとよい。

case study
もりまちオンラインセミナー

産地体験会で迎え入れたもり側の方、参加したまち側のクリエイター、双方をつないだコーディネーターが登壇し、実施後の気づきや未来への想いを語り合うオンラインセミナーを開催しました。

『木材を活かすクリエイティビティで未来につなぐー資生堂「BAUM」の取り組み&木材産地と空間クリエイターが共に考える空間デザインー』

イベントレポート

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イベント概要

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4/4Connect

訪問した三つの産地に関連し、木材調達・加工のコーディネーターをご紹介します。木材利用に関する相談窓口として、もり側とまち側を結ぶ方々。ここでは「もりまちコーディネーター」と呼ぶことにします。

「もりまちコーディネーター」は、
こんなことをしてくれる方。

今回登場した「もりまちコーディネーター」
木材について、産地について、なんでもお尋ねください

高濱 謙一
東京の木「多摩産材」、都心からすぐの別世界
産地体験会から駅舎や店舗、住宅の木材調達・加工まで
髙濱 謙一さん 秋川木材協同組合 事務局長
調達地域:東京都多摩産材林業地
連絡先: takahama(アット)akigawamokuzai.or.jp
*(アット)を@に変更してください。
URL : akigawamokuzai.or.jp
川畑 理子
美しいFSCの森・速水林業(三重県)の産地体験会
全国の国産材を使うデザイン性の高い物件対応まで
川畑 理子さん 株式会社グリーンマム 代表
調達地域:全国 + 三重県 尾鷲 林業地
連絡先: greenmom.info(アット)gmail.com
*(アット)を@に変更してください。
URL : green-mom.jp
浅見 有二
江戸が名付けたブランド、飯能「西川材」
調達・加工・産地体験会コーディネート、新奇な提案も大歓迎
浅見 有二さん NPO法人 西川・森の市場 事務局/西川バウム合同会社
調達地域:埼玉県飯能市 西川材 林業地
連絡先:info(アット)nishikawa-baum.jp
*(アット)を@に変更してください。
URL : nishikawa-baum.jp morinoichiba.net
interviews

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